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「もなかコレクションとは?」の記事一覧
2010年06月06日 練馬大根が最中になった! 〜東京・練馬〜
もともと首都圏の特産品だった地場野菜が話題になっています。いわゆる「江戸東京野菜」というものです。
江戸川小松菜、東京うど、谷中しょうが、金町こかぶ、奥多摩わさび、墨田区向島あたりで生産されていた寺島ナス。そして、忘れてならない練馬大根。
下は、練馬区のホームページにあった練馬大根の説明です。

明治の中頃から東京の市街地が拡大していくのに伴い、練馬大根の生産も一層増大していきました。その練馬大根は、たくあん漬けとして製品にされ出荷しました。また、干し大根としても販売され、一般家庭ではたくあん漬けが作られました。
その後、昭和の初めのころまで盛んに栽培され続けますが、昭和8年の大干ばつや、何回かのモザイク病の大発生によって大きな痛手を受けました。その後も、食生活の洋風化・急激な都市化による農地の減少などにより、昭和30年頃から栽培が衰退し、練馬大根が出回ることがほとんどなくなってしまいました。
一番上のイラストは栄泉という練馬区の和菓子屋さんの包み紙ですが、江戸時代あたりでしょうか、練馬大根生産の様子が描かれています。
今は生産していなくても、練馬大根のブランドは根強いようですね。その証拠に、練馬大根が最中になっていました。大根最中を製造・販売している和菓子屋さんはいくつかあるようですが、私が購入したのは、包み紙の「練馬大根最中本舗 栄泉」が販売している大根最中。

ところで、練馬大根最中。どうです。このいかにも大根といった愛らしい形。大根そのもので、長さは5・6センチほど。食べやすい大きさです。
たねは最中色、白色、薄緑色の3種類あります。この中の白色最中の中に、白いんげんをベースにしたサイコロ型の大根の甘露煮が入っています。口に含むと、大根は白隠元の餡と馴染んで柔らかです。大根らしくシャキッとするのかと思ったんですけど。もっと大根の口当たりを主張してもいいかも。
最中色の中身はあずき、薄緑色は白隠元豆。厳密に「大根最中」というのは白色たねのものだけみたいです。形を大根に似せたということでしょうか。こちらにも大根を入れたほうがおもしろいのではないでしょうか。
そんなちょっと物足りないという思いを消してくれたのが、大根まんじゅうと大根ようかん。実は、そちらも興味があったので、写真のようなセットで購入しました。
大根まんじゅうには、やはり大根は入ってなくて、形だけが大根。大きさや形は大根最中とそっくり。でも、しっとりしていて口当たりがいいのです。いくつでも食べられそう。
大根ようかんは緑色。なんだろうと思ったら、大根の葉っぱが入っているそうです。なるほどね。ほかの江戸東京野菜でも、最中やようかんを作ったら面白いのではないでしょうか。
By あずき
posted by monako at 21:25
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2010年05月06日 初夏にふさわしいバラの最中 〜東京・広尾
春を飛び越して、あっという間に初夏の陽気。この季節は家々の生け垣や庭が賑やかになってきます。なかでもバラが一斉に咲きだします。バラは花の女王様。あでやかに華麗にひときわ目立ちますね。
そのバラを最中にした和菓子屋さんが東京にあります。それは広尾の正庵。バラ最中は季節商品ではなく、定番なのでいつでも買えます。私は銀座・松屋の地下1階のショップで手に入れました。

ご覧のように、形はバラの花そのもの。なぜか最中らしくない感じもします。最中って、どんな形にしても、やっぱり和風の雰囲気が漂いますが、バラだとすっかりバタ臭くなるんですね。ケーキですといってもいいくらいの美しい最中です。
バラ最中は2種類あります。茶系のこがし種にはつぶし餡がぎっしり、ピンク種にはこし餡が入っています。

さて、銀座・松屋では「ばら最中」として販売していました。形がバラだから、それは何の違和感もありません。でも、正庵のサイトをみたら、なんと「恵比広最中(えびひろもなか)」と書いてあるのです。???
「本店の所在する場所から、銘を頂きました」と書いてあります。正式名称は違うのですね。でも、たぶん「恵比広最中」といっても分かりにくいので、「ばら最中」で通っているんでしょうね。
ところで、「買う時に1個売りもOKですか?」という意味で、「バラでもいいですか」と聞いたのですが、店員さんは「はい。バラです」と答えました。でも、バラ売りではありませんでした。3個入りのパッケージでした。ちょっとややこしい。
バレンタインデーやホワイトデーにもいいのではないでしょうか。そうそう、カーネーションではありませんが、母の日だっていいかも。
By あずき
posted by monako at 00:34
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2009年08月17日 『もなコレ』と呼んでください!
ついに登場しました『もなかコレクション』。ありそうでなかった『もなかコレクション』。
「もなコレ」と呼んでください。「パリコレ」みたいでしょ!
『もなかコレクション』は、食いしん坊を自負する“あずき”と“もなこ”が、和菓子の真髄を極めたいと始めました。二人は外出先や出張の度に、「この町に最中を売っている店はないか」と目を光らせ、見つけるやいなや、即座にゲット。実際に食べたものを写真に残してきました。その数は、今や二人合わせて100個を超えます。そこで、このコレクションを皆さんにご披露したいと『もなかコレクション』をオープンすることにしたのです。しごとの合間にぼちぼち、少しずつアップしていきますので、お楽しみに。
でも、なぜ最中なの?
その疑問にお答えしましょう。
最中は和菓子の中でも地味なお菓子です。最近は、和菓子屋さんも洋菓子の影響で、どんどん新しいお菓子が増え、昔からある最中はショーケースの端の方に置かれ、片身の狭い思いをしています。
もともと和菓子は、小豆ともち米と砂糖が基本のシンプルかつヘルシーな食品。洋菓子のように、クリームやバターなど高カロリーな食材は使いません。その中でも、小豆を砂糖で炊き上げたあんこと、もち米を焼いた皮からなるのが最中。だから、どれも同じようなものでは?と思うかもしれませんね。
でも、しばらく『もなかコレクション』に注目していてください。なんとまあ、バラエティに富んでいるかということが分かるでしょう。職人さんの心意気すら伝わってきます。こんなにすばらしいお菓子はないのです。
まず、洋菓子と違って、日持ちがしますね。お祝いの席でも、法事やお葬式などの席でも、違和感がないのも最中です。まさか、ご不幸の席でケーキを出すわけにはいきません。
そして、普通の大きさの最中なら1個120キロカロリー。なのに、お腹にずしんと来て、腹持ちもいいのです。ちなみに、人気のチーズケーキは330キロカロリー、ショートケーキは400キロカロリーもします。最中なら2個か3個も食べられちゃう!
日本の伝統ある素晴らしいお菓子・最中をショーケースの主役にしてあげたいというのが、“あずき”と“もなこ”の夢なのです。
ということで、和菓子好きな皆様、お付き合いくださいませ。
そのうち、“あずき”と“もなこ”が推薦する最中を食べ比べするオフ会なども企画したいと思っております。よろしくお願いします。 by あずき
posted by monako at 00:00
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2009年06月26日 はじめまして もなこです
最中は平安時代に満月の月(最中の月)にたとえられた、干菓子がルーツだそうです。
それが今のようなあんこを皮種に挟んだ形になったのは、江戸時代のことといいます。
それから数百年・・・。
日持ちがしてヘルシーな和菓子、もなかの深〜い魅力にはまった私「もなこ」は旅するフリーライター。
全国各地の最中をご紹介していきたいと思っています。
どうぞよろしく!
もうひとりの書き手、「あずき」のメッセージはこちらをどうぞ!
posted by monako at 13:59
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