2009年09月07日 今がチャンス!創業100年の元祖小倉アイス最中 東京・湯島

最中を冷やしてみたらおいしいに違いない。
そう考えたアイディアマンは、さらに小豆にアイスを加え、小倉アイス最中を完成した。
今ではスーパーや菓子店のアイスコーナーにもある小倉アイス最中。その元祖は東京の下町、湯島にある甘味店「みつばち」だ。
小倉アイスはあんことアイスクリームが渾然一体となり、豆の風味とバニラの香りが鼻腔をくすぐる。餡の甘さとアイスクリームのとろけるくちどけが重なって、コクがあるのに後味はさっぱり。
皮種はアイスクリームの水分に負けない固くてパリッとした食感がまたいい。
この小倉アイス最中を愛してやまなかったのが、私の大学時代の今は亡き恩師。
旧制一高から帝大へと進んだ戦前のエリート学者だったのだが、その恩師が若きバンカラ学生だった頃、みちばちでデートするのが夢だったという。
夢は夢のまま終わったようで、「男友達とよく通いましたよ」と笑っていた。
恩師の思い出の味わいたくて、若かった私はボーイフレンドとデートに「みちばち」へ。
古風な暖簾にガラガラっとあける引き戸。木の一枚板のテーブルに網代に編んだ四角い木の椅子。ちょっと薄暗くて、たぶん恩師の時代と大差ない佇まいを残していた。
小倉アイス最中の素朴な味わいがその雰囲気とよく合っていた。

が、今年その店を訪れてみると、店内は和風ながらも、かなりリニューアル。
昔は割烹着を着た店員さんだったはずが、今ではメイド風のエプロンドレス姿。
以前は一種類しかなかった最中アイスが、10数種類にも増えて、一瞬、ここは「サーティワン??」と思ってしまうほど。
「みちばち」も変わったなあ〜、と感嘆しきりだったが、小倉アイス最中の味はあのときのまま。恩師から受け継がれてきた淡い恋心がよみがえってくる。
さて、この「みつばち」が今年2009年で創業100年を迎えた。
それを記念して、2009年9月7日〜11日と,9月14日〜18日の間、
小倉アイスが 100円で提供される!
この機会にぜひ、100年受け継がれてきたアイディア最中を味わってみてはいかがだろう。
■みつばち
サイト http://www.mitsubachi-co.com/
by monako
posted by monako at 01:13
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