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粋な江戸っ子を連想させる纏最中 〜東京・北区〜

 纏(まとい)。難しい漢字ですね。でも、ひらがなにしないところに江戸っ子の心意気を感じます。纏といえば、江戸火消しの象徴。その形を模した威勢のいい最中が「纏最中」なのです。

matoi3.jpg

 私が買ったのは銀座三越の銘菓コーナー。4種類の纏が入っていました。よく見ると「三番」「四番」「五番」「六番」の字が見えます。い組、ろ組、は組などというのは聞きますが、三番とか四番というのは何だろうと思って、調べてみました。少し最中の話から外れますが、ご容赦。

 matoi1.jpg  matoi2.jpg

消防防災博物館のサイトに寄れば、火消のグループはこんな分類だったようです。

 

一番組:い組、は組、よ組、に組、万組

二番組:ろ組、せ組、も組、め組、す組、百組、千組

三番組:み組、さ組、あ組、ゆ組、本組、き組、て組

五番組:や組、ま組、く組、ゑ組、し組、江組、ふ組、こ組、け組

六番組:な組、む組、う組、ゐ組、の組、お組

八番組:ほ組、わ組、加組、た組

九番組:れ組、そ組、つ組、ね組

十番組:と組、ち組、り組、ぬ組、る組、を組

 

 あれれ! 最中にあった四番組がありません。縁起を担いだのでしょうか。と思ったら、さらに「深川本所組」というのがあります。それがまた、いくつかにわかれています。

 

南組:壱組、貳組、参組、四組、六組

中組:五組、七組、八組、九組、十組、十一組、十六組

北組:十二組、十三組、十四組、十五組

 

matoi4.jpg 当時のお江戸は世界一の人口を持つ都市だったということです。そして、本所深川あたりの人口密度がもっとも高かったのでしょうね。こんなことからも、江戸の様子がわかるというものです。

  さて、纏最中に戻りましょう。白地に「纏最中」の黒々とした歌舞伎風の文字を配したパッケージが、いかにも江戸! この江戸っ子の粋を思わせる最中を作っているのは、以外にも本所でも深川でもなく、東京都北区の梶野園です。

 餡は小豆と和三盆糖で炊き上げた手煉り。餡はねっとりとして、いかにもアンコと言う感じ。私はこういう最中、好きです。タネも手焼です。
 

 「大正三年、旧子爵小笠原長生公の命名に依り創業」とありますが、こういう最中を作りたかった小笠原子爵って、どんな人? この最中、なぞが尽きません。

 場所は
大塚駅または王子駅から都電荒川線に乗り、「西ヶ原四丁目」で下車とか。こういう表記をみると、都電に載って行ってみたくなりますね。
 

By あずき
 


梶野園



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posted by monako at 23:55 |Comment(0)TrackBack(0)東京もなか散策このブログの読者になる更新情報をチェックする

銘菓コーナーで見つけたお魚最中2匹  〜北海道・札幌

hokkai1.jpg いつも買物にいくスーパーのお菓子売り場には、ときどき、地方の銘菓が陳列されます。ある日、そこで見つけたのは「海鮮最中」。う〜ん、なんとなくネーミングに違和感があります。海鮮と最中って、イマージがぴったりこない。

  でも、食べてみなければわかりません。ともあれ、買ってみました。形は鯛のようで、なにやら、小型タイ焼きのようでもあります。壊れやすいと見えて、プラスチックのケースに納まっていました。

hokkai2.JPG

 タネは同じのようですが、中身はつぶ餡とゴマ餡の2種類。2個セットで147円と価格はリーズナブル。

 

 口に含むと、つぶ餡もゴマ餡もこころなしか塩気がします。包み紙をみると、材料に「塩」の文字が。やっぱりね。「海鮮」の心意気は塩気にあるようです。

hokkai3.jpg

 ただ、せっかくのゴマ餡にゴマ風味があまり感じられなくて、つぶ餡と同じような味になってしまっています。もうちょっとゴマの風味がほしい。塩加減、まさに、塩梅(あんばい)の難しさでしょうか。

 

 新倉屋は昭和35年創業の和菓子屋さんだとか。北海道といえば、ついミルクやバターを使った洋菓子を思い浮かべてしまいます。東京で開催される北海道物産展に行っても、和菓子屋の出店はほとんどありません。いつも、がっかりして帰ってきます。

 

 だから、今回は「あるんじゃん、ちゃんと和菓子屋が!」という感じ。物産展のバイヤーさんには、既成概念にとらわれずに、北海道の和菓子も大いにアピールしてほしいものです。

 

By あずき

 

札幌新倉屋

 

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posted by monako at 18:30 |Comment(0)TrackBack(0)おすすめもなかこのブログの読者になる更新情報をチェックする

※掲載もなか全一覧

このページには、掲載したもなかをすべてのジャンルに渡って掲載してあります。
(製品名、販売店、地域、掲載日付の順で記載)

粋な江戸っ子を連想させる纏最中 〜東京・北区〜   2010年6月21日

銘菓コーナーで見つけたお魚最中2匹  〜北海道・札幌  2010年6月10日

練馬大根が最中になった! 〜東京・練馬   2010年6月6日

初夏にふさわしいバラの最中 〜東京・広尾   2010年5月6日

【さくら特集】番外編 さくらんぼの「チェリー最中」 〜東京・新宿  2010年4月11日

【さくら特集】4 お餅も入った「佐久良さくら最中」 〜滋賀県大津〜  2010年4月1日

【さくら特集】3 桜の葉と花の「本丸御殿最中」 〜名古屋・両口屋是清〜 2010年4月1日  

【さくら特集】2 桜の名所「播磨坂」がそのまま名称に  〜東京・小石川〜  2010年4月1日

【さくら特集】1 玉澤総本店の「さくら最中」 〜宮城県仙台市〜  2010年3月30日

なぜか、土曜日限定販売の「百福百寿」 〜滋賀県大津市〜  2010年2月28日

受験生を励ますなら「大學最中」が最適かも 〜東京・本郷〜  2010年2月16日

バレンタインに「はぁともなか」はいかが! 〜東京・新宿   2010年2月13日

春を告げる本郷三原堂「湯島の白梅」 〜東京・本郷   2010年2月6日

春を感じるふっくら最中「福梅」 〜石川・金沢〜    2010年1月27日

あの「空也の最中」を手軽に食べられる茶房 〜東京・銀座  2009年12月16日 

甘いものにうるさい県民が認める「福久俵最中」 十万石 〜埼玉・行田 2009年12月11日

中央卸売市場「茂助だんご」の『魚河岸最中』 〜東京・築地   2009年12月8日

ゆずの香りにおぼれる「柚もなか」 土佐屋 〜和歌山県白浜町  2009年12月7日

ゴマ油の香ばしさと塩味が特徴の「揚最中」 〜東京都・北区  2009年12月1日

問屋の街で見つけた吟味最中 亀屋近江 東京・浅草橋  2009年11月30日
 
やっとみつけた富士山最中「富士もなか」 〜東京都・足立区  2009年11月21日

植木の里で発見!「芝のゆり最中」道の駅あんぎょう 〜埼玉県川口市 2009年11月15日

亀屋が作る「亀の最中」は亀の形でウェルカメ 〜埼玉県・川越市  2009年11月9日

上品なのにボリューム感。菊ケ瀬の「栗最中」〜東京・喜多見 2009年11月6日

箱根八里の馬子歌が聞こえる「八里」 ちもと 〜神奈川県・箱根 2009年11月1日

箱根の思い出が詰まった「とざん電車もなか」  神奈川・箱根 2009年10月26日

伊豆の最中といえばこれ!松かさ最中  「梅月園」 静岡県・松崎町  2009年10月20日

ひと口サイズのチョコ最中「どんぐりころころ」 〜北海道  2009年10月18日

5種類の餡をひとくちずつ味わえる「味くらべ最中」 和風堂 〜熊本市 2009年10月14日

箱根の最中は梅とみかんでさわやか 〜神奈川県・小田原市  2009年10月13日

これも最中?中身にびっくり!「飴最中」 長明堂 〜新潟・長岡   2009年10月7日

秋の風情を感じさせる「笹りんどう最中」 古美根 〜神奈川・藤沢     2009年10月5日
 
お麩の食感が絶妙 ちょうじ最中   吉井製麩所 滋賀・近江八幡   2009年10月2日

胡麻餡がおいしい「きんちゃく最中」 ふるや古賀音庵 東京・幡ヶ谷  2009年9月29日

テレビチャンピオンの実力「一言最中」 京千花 埼玉・越谷  2009年9月28日

あんこが種からはみ出しそうな栗の「喜最中」 横浜  2009年9月28日

落葉のあでやかさを表現した叶匠壽庵「紅葉もなか」 滋賀・大津   2009年9月22日

懐かしい甘さの「たわら最中」 柳屋正家  埼玉・吉川 2009年9月14日

鮎の形が珍しい梅花亭の「鮎の天ぷら最中」  2009年9月9日

花見を目と舌で感じる「桜花」 岡埜栄泉本家 東京・上野 2009年9月7日

名月に食べたい「十三夜月」 岡埜栄泉本家 東京・上野 2009年9月7日

■元祖!小倉アイス最中  みつばち 東京・湯島  2009年9月7日

益々繁盛の願いを込めた「斗升最中」 滋賀・近江八幡    2009年9月7日

羽二重皮が独特のたねや「ふくみ天平」  滋賀・近江八幡  2009年9月3日

信長ゆかりの「まけずの鍔」 万吾楼  滋賀・安土町  2009年9月3日

カステラの福砂屋にあった「手作り最中」  長崎  2009年9月2日

大正時代に生まれていた虎屋の「ゴルフ最中 ホールインワン」 東京  2009年9月1日

栗きんとんのすやが作る幻の「雪月花」 岐阜・中津川  2009年9月1日

二十二代庄之助最中  (庄之助和菓子店)  東京・神田 2009年8月28日

振れば音が聴こえてきそうな「鈴之最中」  福岡  2009年8月27日

最中界最大級!祇園の4色最中「とりどり最中」(甘泉堂) 京都 2009年8月26日

ハチマキしておどけてる!「ぶらぶら最中」  〜博多〜  2009年8月25日

博多仁和加のお面最中「二〇加最中」 〜博多〜  2009年8月25日

京都三名水で作る「最中」(亀屋良長) 京都  2009年8月24日

新撰組ゆかりの「壬生の誠」 (鶴屋鶴寿庵) 京都  2009年8月24日

銘菓ひよこには最中があった!「ひよ子最中」  2009年8月23日

最中も店舗もレトロ「翁最中」 埼玉・深谷  2009年8月23日

電話予約でしか買えない「空也もなか」  東京・銀座  2009年8月23日

景気上昇最中 東京・新橋   2009年8月20日

切腹最中 東京・新橋  2009年8月20日

みかん最中(味楽庵) 神奈川・湯河原 2009年8月20日

かわいい!と叫びたくなる「ぴーなっつ最中」 千葉・佐倉  2009年8月20日

大輪の三色最中「華車」 神楽坂  2009年8月20日

もなかタルト(R style 両口屋是清) 表参道 
2009年8月19日

喜作最中(うさぎや) 上野  
2009年8月19日

亀十最中(亀十) 浅草  
2009年8月19日

龍最中(龍昇亭西むら) 浅草  
2009年8月19日

蛸もなか(蛸松月) 浅草 2009年8月19日

ひとつで3度おいしい「寿の三色最中」(壽の三色最中本舗)  仙台  2009年8月17日

地元で愛される老舗の「白松が最中」(白松がモナカ本舗)  仙台  2009年8月17日 

みむろ(白玉堂栄寿)  奈良    2009年7月22日

ごぞんじ最中(仙太郎)  京都   2009年7月22日

わすれ傘(大原女家)  京都    2009年7月22日

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posted by monako at 00:00 |Comment(0)TrackBack(0)掲載もなか全一覧このブログの読者になる更新情報をチェックする

練馬大根が最中になった! 〜東京・練馬〜

daikon1.jpg もともと首都圏の特産品だった地場野菜が話題になっています。いわゆる「江戸東京野菜」というものです。

 江戸川小松菜、東京うど、谷中しょうが、金町こかぶ、奥多摩わさび、墨田区向島あたりで生産されていた寺島ナス。そして、忘れてならない練馬大根。

  今はすっかり住宅地のイメージが強い練馬区ですが、まだまだ農地は残っています。市民農園も盛んです。でも、さすがに練馬大根はほとんど作られていないようです。代わって、キャベツが盛んに生産されているとか。

 下は、練馬区のホームページにあった練馬大根の説明です。
 

daikon2.jpg 大根の練馬か、練馬の大根かと言われるほどに名をはせた練馬大根は、元禄の江戸時代から栽培されるようになりました。当時すでに人口百万をこえる江戸の需要にこたえる野菜の供給地として、練馬大根の栽培も発展していきました。よい大根を作るための肥料は、江戸の下肥(人糞)が用いられ、野菜を納める代わりに受け取る貴重なものでした。

 明治の中頃から東京の市街地が拡大していくのに伴い、練馬大根の生産も一層増大していきました。その練馬大根は、たくあん漬けとして製品にされ出荷しました。また、干し大根としても販売され、一般家庭ではたくあん漬けが作られました。

 その後、昭和の初めのころまで盛んに栽培され続けますが、昭和8年の大干ばつや、何回かのモザイク病の大発生によって大きな痛手を受けました。その後も、食生活の洋風化・急激な都市化による農地の減少などにより、昭和30年頃から栽培が衰退し、練馬大根が出回ることがほとんどなくなってしまいました。
 

 一番上のイラストは栄泉という練馬区の和菓子屋さんの包み紙ですが、江戸時代あたりでしょうか、練馬大根生産の様子が描かれています。


 今は生産していなくても、練馬大根のブランドは根強いようですね。その証拠に、練馬大根が最中になっていました。大根最中を製造・販売している和菓子屋さんはいくつかあるようですが、私が購入したのは、包み紙の「練馬大根最中本舗 栄泉」が販売している大根最中。


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 ところで、練馬大根最中。どうです。このいかにも大根といった愛らしい形。大根そのもので、長さは5・6センチほど。食べやすい大きさです。
 

 たねは最中色、白色、薄緑色の3種類あります。この中の白色最中の中に、白いんげんをベースにしたサイコロ型の大根の甘露煮が入っています。口に含むと、大根は白隠元の餡と馴染んで柔らかです。大根らしくシャキッとするのかと思ったんですけど。もっと大根の口当たりを主張してもいいかも。

daikon4.jpg

 最中色の中身はあずき、薄緑色は白隠元豆。厳密に「大根最中」というのは白色たねのものだけみたいです。形を大根に似せたということでしょうか。こちらにも大根を入れたほうがおもしろいのではないでしょうか。

 

daikon5.jpg そんなちょっと物足りないという思いを消してくれたのが、大根まんじゅうと大根ようかん。実は、そちらも興味があったので、写真のようなセットで購入しました。

 

 大根まんじゅうには、やはり大根は入ってなくて、形だけが大根。大きさや形は大根最中とそっくり。でも、しっとりしていて口当たりがいいのです。いくつでも食べられそう。

  大根ようかんは緑色。なんだろうと思ったら、大根の葉っぱが入っているそうです。なるほどね。

 ほかの江戸東京野菜でも、最中やようかんを作ったら面白いのではないでしょうか。

 

By あずき

 

練馬大根最中本舗 栄泉

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posted by monako at 21:25 |Comment(0)TrackBack(0)もなかコレクションとは?このブログの読者になる更新情報をチェックする

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