2010年06月21日 粋な江戸っ子を連想させる纏最中 〜東京・北区〜



消防防災博物館のサイトに寄れば、火消のグループはこんな分類だったようです。
一番組:い組、は組、よ組、に組、万組
二番組:ろ組、せ組、も組、め組、す組、百組、千組
三番組:み組、さ組、あ組、ゆ組、本組、き組、て組
五番組:や組、ま組、く組、ゑ組、し組、江組、ふ組、こ組、け組
六番組:な組、む組、う組、ゐ組、の組、お組
八番組:ほ組、わ組、加組、た組
九番組:れ組、そ組、つ組、ね組
十番組:と組、ち組、り組、ぬ組、る組、を組
あれれ! 最中にあった四番組がありません。縁起を担いだのでしょうか。と思ったら、さらに「深川本所組」というのがあります。それがまた、いくつかにわかれています。
南組:壱組、貳組、参組、四組、六組
中組:五組、七組、八組、九組、十組、十一組、十六組
北組:十二組、十三組、十四組、十五組
当時のお江戸は世界一の人口を持つ都市だったということです。そして、本所深川あたりの人口密度がもっとも高かったのでしょうね。こんなことからも、江戸の様子がわかるというものです。
餡は小豆と和三盆糖で炊き上げた手煉り。餡はねっとりとして、いかにもアンコと言う感じ。私はこういう最中、好きです。タネも手焼です。
「大正三年、旧子爵小笠原長生公の命名に依り創業」とありますが、こういう最中を作りたかった小笠原子爵って、どんな人? この最中、なぞが尽きません。
場所は大塚駅または王子駅から都電荒川線に乗り、「西ヶ原四丁目」で下車とか。こういう表記をみると、都電に載って行ってみたくなりますね。
By あずき
●梶野園
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2010年06月10日 銘菓コーナーで見つけたお魚最中2匹 〜北海道・札幌
いつも買物にいくスーパーのお菓子売り場には、ときどき、地方の銘菓が陳列されます。ある日、そこで見つけたのは「海鮮最中」。う〜ん、なんとなくネーミングに違和感があります。海鮮と最中って、イマージがぴったりこない。
タネは同じのようですが、中身はつぶ餡とゴマ餡の2種類。2個セットで147円と価格はリーズナブル。
口に含むと、つぶ餡もゴマ餡もこころなしか塩気がします。包み紙をみると、材料に「塩」の文字が。やっぱりね。「海鮮」の心意気は塩気にあるようです。

ただ、せっかくのゴマ餡にゴマ風味があまり感じられなくて、つぶ餡と同じような味になってしまっています。もうちょっとゴマの風味がほしい。塩加減、まさに、塩梅(あんばい)の難しさでしょうか。
新倉屋は昭和35年創業の和菓子屋さんだとか。北海道といえば、ついミルクやバターを使った洋菓子を思い浮かべてしまいます。東京で開催される北海道物産展に行っても、和菓子屋の出店はほとんどありません。いつも、がっかりして帰ってきます。
だから、今回は「あるんじゃん、ちゃんと和菓子屋が!」という感じ。物産展のバイヤーさんには、既成概念にとらわれずに、北海道の和菓子も大いにアピールしてほしいものです。
By あずき
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2010年06月07日 ※掲載もなか全一覧
(製品名、販売店、地域、掲載日付の順で記載)
■粋な江戸っ子を連想させる纏最中 〜東京・北区〜 2010年6月21日
■銘菓コーナーで見つけたお魚最中2匹 〜北海道・札幌 2010年6月10日
■練馬大根が最中になった! 〜東京・練馬 2010年6月6日
■初夏にふさわしいバラの最中 〜東京・広尾 2010年5月6日
■【さくら特集】番外編 さくらんぼの「チェリー最中」 〜東京・新宿 2010年4月11日
■【さくら特集】4 お餅も入った「佐久良さくら最中」 〜滋賀県大津〜 2010年4月1日
■【さくら特集】3 桜の葉と花の「本丸御殿最中」 〜名古屋・両口屋是清〜 2010年4月1日
■【さくら特集】2 桜の名所「播磨坂」がそのまま名称に 〜東京・小石川〜 2010年4月1日
■【さくら特集】1 玉澤総本店の「さくら最中」 〜宮城県仙台市〜 2010年3月30日
■なぜか、土曜日限定販売の「百福百寿」 〜滋賀県大津市〜 2010年2月28日
■受験生を励ますなら「大學最中」が最適かも 〜東京・本郷〜 2010年2月16日
■バレンタインに「はぁともなか」はいかが! 〜東京・新宿 2010年2月13日
■春を告げる本郷三原堂「湯島の白梅」 〜東京・本郷 2010年2月6日
■春を感じるふっくら最中「福梅」 〜石川・金沢〜 2010年1月27日
■あの「空也の最中」を手軽に食べられる茶房 〜東京・銀座 2009年12月16日
■甘いものにうるさい県民が認める「福久俵最中」 十万石 〜埼玉・行田 2009年12月11日
■中央卸売市場「茂助だんご」の『魚河岸最中』 〜東京・築地 2009年12月8日
■ゆずの香りにおぼれる「柚もなか」 土佐屋 〜和歌山県白浜町 2009年12月7日
■ゴマ油の香ばしさと塩味が特徴の「揚最中」 〜東京都・北区 2009年12月1日
■問屋の街で見つけた吟味最中 亀屋近江 東京・浅草橋 2009年11月30日
■やっとみつけた富士山最中「富士もなか」 〜東京都・足立区 2009年11月21日
■植木の里で発見!「芝のゆり最中」道の駅あんぎょう 〜埼玉県川口市 2009年11月15日
■亀屋が作る「亀の最中」は亀の形でウェルカメ 〜埼玉県・川越市 2009年11月9日
■上品なのにボリューム感。菊ケ瀬の「栗最中」〜東京・喜多見 2009年11月6日
■箱根八里の馬子歌が聞こえる「八里」 ちもと 〜神奈川県・箱根 2009年11月1日
■箱根の思い出が詰まった「とざん電車もなか」 神奈川・箱根 2009年10月26日
■伊豆の最中といえばこれ!松かさ最中 「梅月園」 静岡県・松崎町 2009年10月20日
■ひと口サイズのチョコ最中「どんぐりころころ」 〜北海道 2009年10月18日
■5種類の餡をひとくちずつ味わえる「味くらべ最中」 和風堂 〜熊本市 2009年10月14日
■箱根の最中は梅とみかんでさわやか 〜神奈川県・小田原市 2009年10月13日
■これも最中?中身にびっくり!「飴最中」 長明堂 〜新潟・長岡 2009年10月7日
■秋の風情を感じさせる「笹りんどう最中」 古美根 〜神奈川・藤沢 2009年10月5日
■お麩の食感が絶妙 ちょうじ最中 吉井製麩所 滋賀・近江八幡 2009年10月2日
■胡麻餡がおいしい「きんちゃく最中」 ふるや古賀音庵 東京・幡ヶ谷 2009年9月29日
■テレビチャンピオンの実力「一言最中」 京千花 埼玉・越谷 2009年9月28日
■あんこが種からはみ出しそうな栗の「喜最中」 横浜 2009年9月28日
■落葉のあでやかさを表現した叶匠壽庵「紅葉もなか」 滋賀・大津 2009年9月22日
■懐かしい甘さの「たわら最中」 柳屋正家 埼玉・吉川 2009年9月14日
■鮎の形が珍しい梅花亭の「鮎の天ぷら最中」 2009年9月9日
■花見を目と舌で感じる「桜花」 岡埜栄泉本家 東京・上野 2009年9月7日
■名月に食べたい「十三夜月」 岡埜栄泉本家 東京・上野 2009年9月7日
■元祖!小倉アイス最中 みつばち 東京・湯島 2009年9月7日
■益々繁盛の願いを込めた「斗升最中」 滋賀・近江八幡 2009年9月7日
■羽二重皮が独特のたねや「ふくみ天平」 滋賀・近江八幡 2009年9月3日
■信長ゆかりの「まけずの鍔」 万吾楼 滋賀・安土町 2009年9月3日
■カステラの福砂屋にあった「手作り最中」 長崎 2009年9月2日
■大正時代に生まれていた虎屋の「ゴルフ最中 ホールインワン」 東京 2009年9月1日
■栗きんとんのすやが作る幻の「雪月花」 岐阜・中津川 2009年9月1日
■二十二代庄之助最中 (庄之助和菓子店) 東京・神田 2009年8月28日
■振れば音が聴こえてきそうな「鈴之最中」 福岡 2009年8月27日
■最中界最大級!祇園の4色最中「とりどり最中」(甘泉堂) 京都 2009年8月26日
■ハチマキしておどけてる!「ぶらぶら最中」 〜博多〜 2009年8月25日
■博多仁和加のお面最中「二〇加最中」 〜博多〜 2009年8月25日
■京都三名水で作る「最中」(亀屋良長) 京都 2009年8月24日
■新撰組ゆかりの「壬生の誠」 (鶴屋鶴寿庵) 京都 2009年8月24日
■銘菓ひよこには最中があった!「ひよ子最中」 2009年8月23日
■最中も店舗もレトロ「翁最中」 埼玉・深谷 2009年8月23日
■電話予約でしか買えない「空也もなか」 東京・銀座 2009年8月23日
■景気上昇最中 東京・新橋 2009年8月20日
■切腹最中 東京・新橋 2009年8月20日
■みかん最中(味楽庵) 神奈川・湯河原 2009年8月20日
■かわいい!と叫びたくなる「ぴーなっつ最中」 千葉・佐倉 2009年8月20日
■大輪の三色最中「華車」 神楽坂 2009年8月20日
■もなかタルト(R style 両口屋是清) 表参道 2009年8月19日
■喜作最中(うさぎや) 上野 2009年8月19日
■亀十最中(亀十) 浅草 2009年8月19日
■龍最中(龍昇亭西むら) 浅草 2009年8月19日
■蛸もなか(蛸松月) 浅草 2009年8月19日
■ひとつで3度おいしい「寿の三色最中」(壽の三色最中本舗) 仙台 2009年8月17日
■地元で愛される老舗の「白松が最中」(白松がモナカ本舗) 仙台 2009年8月17日
■みむろ(白玉堂栄寿) 奈良 2009年7月22日
■ごぞんじ最中(仙太郎) 京都 2009年7月22日
■わすれ傘(大原女家) 京都 2009年7月22日
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2010年06月06日 練馬大根が最中になった! 〜東京・練馬〜
もともと首都圏の特産品だった地場野菜が話題になっています。いわゆる「江戸東京野菜」というものです。
江戸川小松菜、東京うど、谷中しょうが、金町こかぶ、奥多摩わさび、墨田区向島あたりで生産されていた寺島ナス。そして、忘れてならない練馬大根。
下は、練馬区のホームページにあった練馬大根の説明です。

明治の中頃から東京の市街地が拡大していくのに伴い、練馬大根の生産も一層増大していきました。その練馬大根は、たくあん漬けとして製品にされ出荷しました。また、干し大根としても販売され、一般家庭ではたくあん漬けが作られました。
その後、昭和の初めのころまで盛んに栽培され続けますが、昭和8年の大干ばつや、何回かのモザイク病の大発生によって大きな痛手を受けました。その後も、食生活の洋風化・急激な都市化による農地の減少などにより、昭和30年頃から栽培が衰退し、練馬大根が出回ることがほとんどなくなってしまいました。
一番上のイラストは栄泉という練馬区の和菓子屋さんの包み紙ですが、江戸時代あたりでしょうか、練馬大根生産の様子が描かれています。
今は生産していなくても、練馬大根のブランドは根強いようですね。その証拠に、練馬大根が最中になっていました。大根最中を製造・販売している和菓子屋さんはいくつかあるようですが、私が購入したのは、包み紙の「練馬大根最中本舗 栄泉」が販売している大根最中。

ところで、練馬大根最中。どうです。このいかにも大根といった愛らしい形。大根そのもので、長さは5・6センチほど。食べやすい大きさです。
たねは最中色、白色、薄緑色の3種類あります。この中の白色最中の中に、白いんげんをベースにしたサイコロ型の大根の甘露煮が入っています。口に含むと、大根は白隠元の餡と馴染んで柔らかです。大根らしくシャキッとするのかと思ったんですけど。もっと大根の口当たりを主張してもいいかも。
最中色の中身はあずき、薄緑色は白隠元豆。厳密に「大根最中」というのは白色たねのものだけみたいです。形を大根に似せたということでしょうか。こちらにも大根を入れたほうがおもしろいのではないでしょうか。
そんなちょっと物足りないという思いを消してくれたのが、大根まんじゅうと大根ようかん。実は、そちらも興味があったので、写真のようなセットで購入しました。
大根まんじゅうには、やはり大根は入ってなくて、形だけが大根。大きさや形は大根最中とそっくり。でも、しっとりしていて口当たりがいいのです。いくつでも食べられそう。
大根ようかんは緑色。なんだろうと思ったら、大根の葉っぱが入っているそうです。なるほどね。ほかの江戸東京野菜でも、最中やようかんを作ったら面白いのではないでしょうか。
By あずき
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2010年05月06日 初夏にふさわしいバラの最中 〜東京・広尾
春を飛び越して、あっという間に初夏の陽気。この季節は家々の生け垣や庭が賑やかになってきます。なかでもバラが一斉に咲きだします。バラは花の女王様。あでやかに華麗にひときわ目立ちますね。
そのバラを最中にした和菓子屋さんが東京にあります。それは広尾の正庵。バラ最中は季節商品ではなく、定番なのでいつでも買えます。私は銀座・松屋の地下1階のショップで手に入れました。

ご覧のように、形はバラの花そのもの。なぜか最中らしくない感じもします。最中って、どんな形にしても、やっぱり和風の雰囲気が漂いますが、バラだとすっかりバタ臭くなるんですね。ケーキですといってもいいくらいの美しい最中です。
バラ最中は2種類あります。茶系のこがし種にはつぶし餡がぎっしり、ピンク種にはこし餡が入っています。

さて、銀座・松屋では「ばら最中」として販売していました。形がバラだから、それは何の違和感もありません。でも、正庵のサイトをみたら、なんと「恵比広最中(えびひろもなか)」と書いてあるのです。???
「本店の所在する場所から、銘を頂きました」と書いてあります。正式名称は違うのですね。でも、たぶん「恵比広最中」といっても分かりにくいので、「ばら最中」で通っているんでしょうね。
ところで、「買う時に1個売りもOKですか?」という意味で、「バラでもいいですか」と聞いたのですが、店員さんは「はい。バラです」と答えました。でも、バラ売りではありませんでした。3個入りのパッケージでした。ちょっとややこしい。
バレンタインデーやホワイトデーにもいいのではないでしょうか。そうそう、カーネーションではありませんが、母の日だっていいかも。
By あずき
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2010年04月11日 【さくら特集】番外編 さくらんぼの「チェリー最中」 〜東京・新宿
今年は、東京で3月23日に開花宣言があってから、4月11日現在、まだ散らずに咲いている桜がたくさん見られます。なんと、20日間!
桜は咲いてぱっと散るのが日本人の心情にあっていると言われますが、今年に限っていえば、ずいぶん違います。
いつまでも、寒かったりするので、やはり気候のせいなんでしょうね。桜もとまどっているのかもしれません。
前回は、桜が散ってから「さくら最中」の掲載は、いくらなんでも“まぬけ”だと思い、あせって掲載しましたが、もっとゆっくりでもよかったかも。
でも、ちょうど、よかった。実は、ひとつ紹介し忘れている「さくら最中」があるのです。

それは花園饅頭の「チェリー最中」。実はこれも昨年に買ったものです。ご覧のように、ピンク色の皮のひと口最中です。4個入りのパッケージで販売。中には餡とさくらんぼのようなゼリー状のものが入っています。ちょっと珍しい最中です。
花園饅頭のサイトを見たのですが、どこにも掲載されていませんでした。店頭でも、見かけません。これも、やはりその年だけの季節商品だったのでしょうか。

もしかして、さくらんぼの季節には「チェリー最中」も復活するかも。さくらんぼの季節に見かけたら、こちらもお試しください。
【さくら最中特集】その1、その2、その3、その4
By あずき
●花園饅頭
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2010年04月01日 【さくら特集】4 お餅も入った「佐久良さくら最中」 〜滋賀県大津〜
叶匠壽庵がまた季節限定の最中を出しました。その名も「佐久良さくら最中」。さくらを重ねた名前がやさしい雰囲気。包み紙も可愛い感じです。

叶匠壽庵といえば、「もなコレ」では、今までも秋の「紅葉もなか」とか「百福百寿」とか、限定ものを紹介してきました。限定ものが得意な和菓子屋さんのようです。「もなコレ」のネタが尽きないので助かります。
さて、その「佐久良さくら最中」。皮には桜の花びらが型どりされています。でも、この形、どこかで見たことがある。そう思って、「紅葉もなか」を紹介したページで確認してみると、形がまったく同じでした。桜の花びらも、どこか紅葉風。
同じ型をうまく使いまわしているようですね。中身も餡の中にお餅を配したところが同じです。季節に相応しい最中を出したいという職人さんの工夫と努力が感じられます。
餡はもちろん同じ味ではありません。塩漬けの桜葉が入った薄さくら色のお餅が入っていて、ほんのり桜餅味でした。私はこの味、好きです。
この最中も残念ながら、Webサイトには掲載されていません。桜が散ったら、桜最中も静かに店頭から消えて行くのでしょうね。また、来年!
【さくら最中特集】その1、その2、その3、番外編
By あずき
●叶匠壽庵
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2010年04月01日 【さくら特集】3 桜の葉と花の「本丸御殿最中」 〜名古屋・両口屋是清〜

その最中の名前「本丸御殿」とは、もちろん名古屋城のことです。国宝に指定されていたそうですが、1945年5月に戦争時の空襲で焼失してしまいました。1959年に天守閣は再建されたものの、本丸御殿は再建されず、幻の建造物になってしまったとか。
この本丸御殿を復活させようというプロジェクトが始まっているそうです。両口屋是清は、このプロジェクトに賛同し、「本丸御殿最中」を作ったのです。
本丸御殿最中は2種類。最中色の皮とさくら色の皮があります。

普通の最中色の皮には、本丸御殿の形が。中身は普通のあずき餡かと思いきや、さすがは名古屋。甘口の味噌餡がぎっしり。とはいえ、名古屋名物・八丁味ではなく、噌京都の白みそを使っています。みそ味の最中を食べたのは初めてだったので、不思議な気がしましたが、柏餅のみそ餡を思いだせば納得。

そして、もうひとつ、今回の主役・さくら色最中には、大島桜の葉と八重桜の花を使用したさくら餡が入っています。これも甘さの中に塩味がちらり。こちらの皮には初代尾張藩主・徳川義直公の正室・椿姫がお嫁入りの際に使ったカゴをあしらっています。
残念ながら、両口屋是清のWebサイトには「本丸御殿最中」のことは、まったく触れられていませんでした。もっと宣伝すればいいのにね。
【さくら最中特集】その1、その2、その4、番外編
By あずき
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2010年04月01日 【さくら特集】2 桜の名所「播磨坂」がそのまま名称に 〜東京・小石川〜

その坂の名前を付けられた最中が三原堂の「播磨坂」。名前はちょっと固めですが、桜の花びらをかたどった小ぶりな最中は、かわいらしくも華やかです。
「播磨坂」には普通の最中色と、淡いさくら色の皮の2種類があります。最中色の中身は普通のあずき餡、さくら色の方はピンクのチェリー餡です。
本郷にある三原堂でも販売していますが、播磨坂には三原堂の茗荷谷支店があり、こちらで買うこともできます。桜見物のお土産にぴったりですね。
【さくら最中特集】その1、その3、その4、番外編
By あずき
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2010年03月30日 【さくら特集】1 玉澤総本店の「さくら最中」 〜宮城県仙台市〜
開花宣言があっても、今年の桜はなかなか満開になってくれませんでした。特に、東日本、北日本の桜はまだ固いつぼみ。でも、ようやく春らしくなったので、今度はあっという間に咲き切って、散ってしまうでしょう。
はかない開花期間ではあっても、桜はやはり日本を代表する花。和菓子屋さんがこの素材を放っておくはずがありません。桜にちなんだ最中を4種類ほど見つけました。
そこで、桜がちらないうちに、掲載しようと思います。今回はその第一弾。仙台の玉澤総本店の「さくら最中」です。
おっと、今日はまんじゅうの話ではありませんでしたね。

その玉澤総本店が春になって作った和菓子が「さくら最中」。季節限定です。皮にはきれいなピンクの花びらが乗っていて、満開の桜の下で、花びらが散ってきたかのようです。
餡は白隠元がほんのりうすピンクに。塩味で、桜餅のような味わいです。
ただし、私がこの最中を買ったのは去年。こうした季節ものは、毎年作るかどうかわからないのが和菓子屋さんです。今年はあるのかしら...。なんとも無責任ですみません。でも、味だけでなく、この素晴らしいデザインをぜひご紹介したかったのです。
【さくら最中特集】その2、その3、その4、番外編
By あずき
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